睡眠時無呼吸症候群に対するポリグラフィー検査とは
ポリグラフィー検査は、睡眠中の状態を詳細に計測、記録し、そのデータを解析することで睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠障害の原因を調べ、適切な治療方法を決定するために行われます。終夜睡眠検査とも呼ばれており、睡眠状態を詳細かつトータルに調べることができます。
人間にとって、睡眠は休息をはじめとした重要な役割を担っており、良質な睡眠がとれないと心身の健康に大きな悪影響を及ぼします。睡眠不足は忙しさやストレスだけでなく、疾患が原因になって生じていることが少なくありません。特に、様々な問題につながりやすい睡眠時無呼吸症候群は早期発見と適切な治療が重要な疾患です。
ポリグラフィー検査を受けることで睡眠時無呼吸症候群の重症度を含めた正確な診断が可能になり、他の睡眠障害の鑑別としても重要な検査です。適切な診断と治療によって症状解消につながります。
ポリグラフィー検査の目的
ポリグラフィー検査は、睡眠時無呼吸症候群の正確な診断と適切な治療方針を決めることを目的に行われる検査です。睡眠時無呼吸症候群にはご自宅で行える簡易検査がありますが、重症以外の場合は無呼吸や低呼吸の状態を詳細に把握しないと適切な治療を決めることができません。そうした際に行われるのが、ポリグラフィー検査です。
簡易検査では呼吸と血中酸素飽和量を計測・記録しますが、ポリグラフィー検査では心電図、脳波、血中酸素飽和量、腕・胸・足・眼球・筋肉の動きと呼吸運動、鼻や口を通る気流、いびきの音、姿勢などを詳細に調べ、どこに原因があって無呼吸や低呼吸を起こしているのかを確かめ、適切な治療につなげます。
この検査は保険適用され、3割負担の場合は実費1万円程度の検査費用と1泊の入院費用がかかります。
検査の方法
ご自宅で出来るポリグラフィー検査を導入している医療機関は、現在限られております。しかし、当院では、睡眠時無呼吸症候群の専門的治療を行う医療機関としてご自宅で行っていただける検査に対応しております。ご自宅で検査を受けられ入院が必要ないため、患者様の身体的負担を軽減するだけでなく、経済的負担も軽減できると考えております。また、本検査にて、中枢性無呼吸症候群の可能性が高いと判断された場合、必要に応じて連携する医療機関へご紹介させていただきます。まずは、睡眠に関してお悩みがございましたら当院までご相談ください。